ソロキャンプの過ごし方30選!飽きてきちゃったらこれやってみて!師匠から学んだヒントも紹介

ソロキャンプで何する?面白い過ごし方を紹介 キャンプ

ソロキャンプは自由な時間を満喫できる一方「何をして過ごせばいいの?」と迷う人も多いものです。

本記事では、誰もが楽しめる定番のソロキャンプの過ごし方に加え、私の一日の過ごし方や、私がソロキャンプを教わったベテランキャンパー(以下、師匠と呼びます)の工夫や楽しみ方も紹介します。師匠は20年以上のキャンプ経験を持ち、ソロキャンプを中心にさまざまなスタイルを楽しんでいる方です。

記事を読めば暇つぶしのヒントが見つかり、自分に合ったスタイルでソロキャンプを楽しめます。ソロキャンプの時間をどう過ごしたいか具体的にイメージでき、次のキャンプがもっと楽しみになるかも。

  1. マンネリ脱却!師匠から学んだソロキャンプの面白い過ごし方
    1. 季節やシーンに合わせて設営スタイルを自在に変える
    2. ギアをDIYして自分だけのオリジナルギアにしてしまう
  2. ソロキャンプ初心者は定番の過ごし方から始めよう!
  3. 私のリアルなソロキャンプの過ごし方
    1. 昼(チェックイン〜夕方)の過ごし方
      1. テント設営とサイトレイアウト
      2. 記録やSNSのための写真撮影
      3. おやつとコーヒーでひと息
      4. 焚き火の準備
      5. 買い出しや温泉でリフレッシュ
    2. 夜(日没〜就寝)の過ごし方
      1. 焚き火スタート!火をいじり倒す
      2. 焚き火料理とお酒を楽しむ
      3. 片付けとギアメンテナンス
      4. 星空観察で締めくくり
    3. 朝(起床〜チェックアウト)の過ごし方
      1. 朝の空気を満喫する
      2. コーヒーをゆっくり淹れる
      3. スムーズに撤収する
  4. タイプ別!ソロキャンプの過ごし方
    1. キャンプそのものを満喫したい人
      1. 焚き火をとことん楽しむ
      2. ギアメンテナンスのチャンスにする
      3. ブッシュクラフトに挑戦する
      4. 料理にこだわってみる
    2. 一人の時間を大切にしたい人
      1. 何もせず自然の音に耳を澄ます
      2. 読書や映画で自分時間を楽しむ
      3. 好みのスタイルで昼寝をする
    3. アクティブに楽しみたい人
      1. 観光地やグルメ・温泉巡り
      2. 新しいことに挑戦してみる
      3. サイト散策で発見&出会いを楽しむ
  5. 季節を味方につけるソロキャンプの過ごし方
    1. 新緑と桜を満喫する春キャンプの過ごし方
    2. 暑さと虫対策で快適な夏キャンプの過ごし方
    3. 紅葉と焚き火を楽しむ秋キャンプの過ごし方
    4. 寒さを楽しむ極上の冬キャンプの過ごし方
  6. ソロキャンプを最後まで楽しむための3つのポイント
    1. 予定を詰め込みすぎない
    2. 道具は最小限にする
    3. キャンプ場の情報を事前にチェックする
  7. 自分だけのソロキャンプスタイルを見つけよう!
    1. 記事内で紹介したギア・便利アイテムまとめ

マンネリ脱却!師匠から学んだソロキャンプの面白い過ごし方

マンネリしがちなソロキャンプも工夫ひとつで新鮮な体験に変わります。私が師匠から実際に学んだアイデアと自分の体験を交えて紹介します。

いつものキャンプに飽きてきたと感じるときに取り入れると、サイト作りやギアの扱いそのものが遊びや挑戦になり、キャンプ全体がもっと楽しくなるかも。

季節やシーンに合わせて設営スタイルを自在に変える

師匠のソロキャンプの過ごし方を見ていて一番印象的だったのは毎回違うことを試す姿勢です。テントを変えるだけではなく、張り方やタープとの連結スタイルをいつも工夫していました。同じテントやギアでも異なった空間をつくり出す師匠はきっと「マンネリ」を知らないでしょう。

夏のサイトは風通しを重視して跳ね上げスタイルのテント、冬は小さなテントとタープを連結させて“壁”をつくり、薪ストーブを置けるスペースを確保していました。季節ごとに最適なレイアウトを考えて、実験している様子がいつも楽しそうです。

私が師匠の工夫から学んだことは「持っているものでいかに快適に過ごすか」を考えること。私自身もテントやタープでいろんな張り方をやってみて、設営そのものがソロキャンプの楽しみになっています。

ギアをDIYして自分だけのオリジナルギアにしてしまう

新しいギアを買うこともワクワクしますが、師匠はソロキャンプで今あるものを工夫して自分仕様にする」面白さを実践していました。ある日師匠は、鹿の角にネジを埋め込んだかっこいいランタンフックを自作。次のキャンプでは鹿の角のランタンフックはチェアの木製の肘掛けに装着できるようになっていました。

キャンプギアを入れるボックスには、以前はなかったロゴがペイントされていてるのを発見!かっこよく装飾された収納箱に変身し、さらに愛着が増したようでした。またある日は、オイルランタンのガラス(ホヤ)を変えたり加工したりして、灯りの雰囲気の変化を楽しんでいました。

キャンプギアの小さな工夫は費用を抑えながら個性を出せるうえ、ギアへの愛着を深めてくれます。私自身も日常感が出てしまうラップやまな板シートの箱をデコレーションしたり、ギアボックスにカッティングシートを貼ったりしてみました。

ラップやまな板シートの箱のビフォーアフター

日常感を隠すことで、サイトの雰囲気を壊さずにソロキャンプを満喫できました。まずは小さなDIYから挑戦してみるとソロキャンプの楽しみが広がるかもしれませんね。

ソロキャンプ初心者は定番の過ごし方から始めよう!

キャンプをはじめたばかりの人は定番の過ごし方から取り入れるとソロキャンプでも無理なく過ごせます。ソロキャンプの過ごし方の定番といえば以下の3つ!

  • 焚き火を楽しむ
  • 簡単なキャンプ飯を作ってみる
  • 自然の静けさの中で読書をする

焚き火はキャンプの定番中の定番ですね。まずは着火剤を使って火を起こしてみることから挑戦してみましょう。火に慣れてきたらファイヤースターターなどを試すのもおすすめです。ファイヤースターターで火花を散らして着火する工程は、意外と夢中になります。着火できたときの達成感は何度味わってもいいもんです。

キャンプ飯はまずはお肉を焼くだけでOK。アウトドアスパイスなどでお肉に味付けをすれば、簡単にキャンプ飯のできあがりです。いつも食べているものでも外で食べれば格別の味わいになります。

ソロキャンプでは読書もはかどるのでおすすめです。静けさや自然音の中で、日常とは違うリラックスした状態で読書ができます。定番のソロキャンプの過ごし方はどれも「自然の中で一人で味わう」からこそ特別な時間になります。

私がいつも使っている着火剤はこちらです↓

私のリアルなソロキャンプの過ごし方

私がソロキャンプで過ごすときの1日(チェックイン〜チェックアウト)を以下の時間帯別で紹介します。

  • 昼(チェックイン〜夕方)の過ごし方
  • 夜(日没〜就寝)の過ごし方
  • 朝(起床〜チェックアウト)の過ごし方

昼(チェックイン〜夕方)の過ごし方

私の場合ソロキャンプでは、キャンプ場へチェックインしたあとは以下のように過ごしています。

  1. テント設営とサイトレイアウト
  2. 写真撮影タイム
  3. おやつとコーヒーでひと息
  4. 焚き火の準備
  5. 買い出しや温泉でリフレッシュ

テント設営とサイトレイアウト

キャンプ場に到着してまずやることはテント設営です。テントの入口をどちらに向けるか、焚き火はどこに置くか、テーブルやチェアをどう配置するかを決めます。設営ではテントやタープの配置を焚き火との位置関係で考える必要があります。風向きを意識しないと、焚き火の煙がテント内に流れ込んで寝具や服に匂いが染みついてしまうからです。

テント内も寝る場所や荷物を置く場所、お気に入りのギアの配置など、過ごしやすいようにレイアウトします。テントの設営とレイアウトはソロキャンプで過ごすための空間の快適さを左右する大事なポイントです。

記録やSNSのための写真撮影

私はサイトが整ったらいつも写真を撮る時間をつくります。完成したサイトの全景やお気に入りのギアを並べたレイアウトを記録しておくためです。写真を残しておくと次回のレイアウトやギア配置の参考にもなります。

同じテントでも張り方で雰囲気が変わるので、写真を撮っておくと比較できるのは意外と便利です。写真はSNSでシェアするとキャンプ仲間との交流のきっかけにもなります。

おやつとコーヒーでひと息

設営がひと段落したら甘いお菓子とコーヒーでブレイクタイム。外の空気の中で飲むコーヒーは、普段の何倍も香りが引き立って、気持ちをゆったりと切り替えてくれます。挽いたコーヒー豆を持参してドリップすれば手軽にコーヒータイムを楽しめます。

時間に余裕がある場合はコーヒーを飲む前に豆を挽くのがおすすめです。挽きたての豆でコーヒーを入れると、さらに香りが広がり特別感が増します。コーヒータイムはソロキャンプならではの贅沢なひとときです。

コーヒー豆を挽くときはこれを使ってます↓

焚き火の準備

一息ついたあとは夕方に備えて焚き火用の薪を準備します。薪を割って大きさをそろえたり、ナイフでフェザースティックを作ったりしておくと着火がスムーズになります。薪割りやフェザースティック作りの手間さえも楽しむことが、ソロキャンプで過ごす時間を充実させるコツです。

ナイフや斧を使いながら焚き付け用と長く燃やす用を分けて薪を準備すると、火を扱いやすく安定した焚き火を楽しめます。キャンプ場で散策がてら落ち枝などを拾うのもおすすめです。松ぼっくりや自然の中にあるものも焚き火の着火材として有効活用できます。

買い出しや温泉でリフレッシュ

キャンプ場の周辺に温泉やスーパーがある場合は、設営後の時間に立ち寄ります。お酒を飲むと車での移動ができなくなるので、キャンプ場の外で用事がある場合はまとめて済ませておきましょう。

1人でゆったりと温泉に入って心も体もリフレッシュ。設営でかいた汗を温泉で流すと、気分もさっぱりして一層キャンプの夜を気持ちよく過ごせます。私は現地で買った肉や野菜を焚き火でシンプルに焼くスタイルが多く、それだけで特別なごちそうに感じられるのがキャンプの醍醐味です。

夜(日没〜就寝)の過ごし方

ソロキャンプでの夜はキャンプ場へチェックインしたあとは以下のように過ごしています。

  1. 焚き火スタート!火をいじり倒す
  2. 焚き火料理とお酒を楽しむ
  3. 片付けとギアメンテナンス
  4. 星空観察で締めくくる

焚き火スタート!火をいじり倒す

日が暮れはじめたらいよいよ焚き火の時間です。薪をくべ、火を育て、炎を眺めながら過ごす時間は、ソロキャンプの醍醐味そのものです。焚き火の音や炎の揺らぎを感じていると、不思議と心が落ち着き、何時間でも過ごせてしまいます。

焚き火の最初は火を育てるように薪を少しずつ足していき、安定するまでは火吹き棒で酸素を送って調整します。“火を育てる感覚”は何度やっても飽きません。

おすすめの火吹き棒はこちら↓

焚き火料理とお酒を楽しむ

焚き火の火が落ち着いたらそのまま料理タイムへ移ります。スキレットで肉を焼いたり、簡単にホットサンドを作ったりするだけでも格別の味。お酒もついつい進んでしまいます。焚き火の炎に照らされながらの一杯は、ソロでも贅沢な気分になれる瞬間です。

焚き火が安定したら、その炎で料理を楽しみます。私のお気に入りはスキレットで肉を焼くシンプルなスタイル。調味料を少し変えるだけでも味わいがガラッと変わり、外で食べると格別です。普段あまりお酒を飲まない人でも、この時間だけは焚き火と一緒に一杯楽しむと雰囲気が倍増します。

片付けとギアメンテナンス

食事を終えたら、使った器具を軽く片付けます。スキレットをシーズニングしたり、ナイフを拭いたりといった軽いメンテナンスもこのタイミングでやっておくのがおすすめです。翌朝の撤収がスムーズになるだけでなく、道具を大事に扱う気持ちも高まります。

食焚き火の炎を眺めながらギアを手入れする時間も、ソロキャンプならではの落ち着いたひとときです。

星空観察で締めくくり

 寝る前にはチラチラと光る熾火(おきび)を眺めながら夜空を見上げるのが、私のお決まりの過ごし方です。キャンプ場では街灯が少ないので、普段は見えない星や流れ星に出会えることもあります。静かな夜に包まれて、自然の壮大さを実感できます。

寝る前に星空を眺める時間は、私にとってソロキャンプで一番のご褒美となっています。良い気分で眠りにつけるので、朝の目覚めもスッキリです。

朝(起床〜チェックアウト)の過ごし方

私の場合ソロキャンプでは、キャンプ場へチェックインしたあとは以下のように過ごしています。

  1. 朝の空気を満喫する
  2. コーヒーをゆっくり淹れる
  3. スムーズに撤収する

朝の空気を満喫する

キャンプ場の朝は、空気が澄んでいて静けさと清々しさを味わえます。まだ静かなキャンプ場で、澄んだ空気を吸いながら目を覚まします。

夜が明けていく景色を眺めるのは、ソロキャンプならではの体験です。季節や場所によってさまざまな朝日が昇る時間帯の貴重な景色が楽しめます。私がよくいくキャンプ場の近くでは、運が良ければ雲海が見られます。

冷えた空気の中で朝日を浴びると、心も体もリセットされます。昨日の疲れもリフレッシュされて、1日の活力が湧いてきます。

コーヒーをゆっくり淹れる

朝一杯のコーヒーは特別です。お湯を沸かして豆を挽き、ドリップしていく過程そのものが楽しみ。静かな時間に漂うコーヒーの香りで、1日の始まりをゆっくり感じられます。

朝は前日の夜とはまた違う雰囲気でコーヒーを楽しめます。静けさの中で豆を挽き、お湯を注いで立ち上る香りを味わう一連の動作そのものがキャンプの醍醐味です。

チェックアウトする日はコーヒーを飲みながら朝食も準備します。温めるだけのホットケーキやお湯を入れるだけのスープなどにしておけば片付けも簡単なので、ゆっくりコーヒーを楽しむ時間がとれます。

スムーズに撤収する

撤収は不要なものから片付けることが鉄則です。テーブルや調理器具など使わないものを先にまとめ、最後にテントを乾かして畳むと効率的です。ギアをきれいに拭き上げながら収納しておくと、自宅に戻った後の手間もぐっと減ります

撤収作業は慌ただしくなりがちですが、手順を決めておくだけでスムーズになります。まず大きなシートを広げて片付けたギアを一旦そこにまとめていく方法がおすすめです。テントを畳み終えたら、シートの上に並べたボックスやギアをパズルのように順番に車へ積み込みます。

バラバラに片付けながら車に積み込むよりも断然効率的できれいに荷積みできます。何を積んだかもわかりやすいので、忘れ物防止にもなりますよ。

タイプ別!ソロキャンプの過ごし方

ソロキャンプは「どう過ごすか」で楽しみ方が大きく変わります。ここではタイプ別におすすめの過ごし方を紹介します。以下のどのタイプに近いかを考えながら読んでみてください。 

  • キャンプそのものを満喫したい人
  • 一人の時間を大切にしたい人
  • アクティブに楽しみたい人

キャンプそのものを満喫したい人

とことんソロキャンプを楽しみたい人は過ごし方の一つひとつにこだわることがおすすめです。さまざまな活動の準備から完成までの時間を含めて「キャンプの楽しみ」とすることで、サイト全体が自分だけの遊び場になります。以下のこだわりのソロキャンプの過ごし方について紹介します。

  • 焚き火をとことん楽しむ
  • ギアメンテナンスのチャンスにする
  • ブッシュクラフトに挑戦する
  • 料理にこだわってみる

焚き火をとことん楽しむ

ソロキャンプの醍醐味といえばやっぱり焚き火。単に火をつけて眺めるだけでなく、薪割りから着火剤づくりまで自分で挑戦すると、楽しみが一気に広がります。

市販の着火剤を使えば簡単に火はつきますが、牛乳パックを使った手作り着火剤や麻ひもをほぐして火口にする方法など、自作の工夫は奥が深いものです。

どんな焚き火台を使うかによっても体験は変わります。無骨なデザインのものやコンパクトで軽量なもの、おしゃれなステンレス製の焚き火台まで種類は豊富です。自分の焚き火スタイルに合った焚き火台で火を育てる過程を味わうことが、ソロキャンプで焚き火をとことん楽しみたい人におすすめの過ごし方です。

ちなみに私はこちらのファイヤースターターを使ったりもします。

ギアメンテナンスのチャンスにする

キャンプ道具の手入れは自宅に帰ってからだと準備が必要で、つい後回しになりがちです。焚き火台のすすや焦げを落とそうと思えば、新聞紙や洗浄道具を広げるスペースも必要になりますし、家の中では扱いにくい汚れも多いもの。その点、キャンプ中なら屋外で汚れを気にせず作業できるので、実は絶好のメンテナンスの機会です。

特にランタンは、明るいうちに掃除やオイルの補充を済ませておくと夜も安心して使えます。芯が短くなっていないか確認しておけば、途中で火が消える心配もありませんし、芯のカットの形によって炎の見え方も変わるため、こだわりたい人には面白いポイントです。

お気に入りのギアを一つひとつ手入れする時間は、単なる作業ではなく道具に愛着を込める時間です。大切に手入れしたギアに囲まれて過ごすキャンプサイトは、より快適で気持ちのいい空間になります。

ブッシュクラフトに挑戦する

ブッシュクラフトというと本格的な技術に思えますが、初心者でも気軽に取り入れられる工夫があります。代表的なのはフェザースティック作り。ナイフで木を薄く削って羽のようにカールさせ、焚き付け材にする方法です。焚き火の着火がスムーズになるうえ、集中して削る作業自体も楽しい時間になります。

さらに現地の枝を使ったクラフトもおすすめです。焚き火の背面に枝を立てて風よけ(リフレクター)を作れば火が安定しますし、枝分かれした木を削って地面に刺せばランタンフックとして活用できます。市販のギアにはない雰囲気が出て、サイトに自分らしさを加えられるのも魅力です。

また、ちょっとした延長として、枝を削って箸やスプーンを作るのも面白い体験。普段は買うのが当たり前の道具を自分で生み出すと、シンプルな作業でも特別な思い出になります。

初心者におすすめのナイフはコレ↓

料理にこだわってみる

ソロキャンプでは外で食べるだけで普段の料理も格別になりますが、とことん楽しみたい人はキャンプ飯に時間をかけてみるのもおすすめです。レシピ本やSNSには数えきれないほどのキャンプ飯アイデアがあるので「次はこれをやってみよう!」と1つずつ挑戦してみるのも良いかもしれません。

燻製は自宅だと煙や匂いが気になってなかなか挑戦できませんが、キャンプ場なら気兼ねなく試せます。段ボールで作る簡易燻製器やコンパクトな燻製鍋を使えば、ソロキャンプでも手軽に燻製ができます。チーズやベーコン、ナッツなどの燻製はお酒との相性も抜群です。

ダッチオーブンを使ったキャンプ飯も人気ですダッチオーブンは煮込み料理やパン作りまで幅広く対応でき、1つ持っていると料理の幅が一気に広がります。ソロキャンプにピッタリの小さいサイズのダッチオーブンもあります。

ホットサンドメーカーもキャンプ飯で大活躍します。食パンだけでなく肉まんや餃子などさまざまな食材のアレンジが可能。調理器具1つとっても、工夫次第で無限に楽しめるのがキャンプ飯の魅力です。

おすすめの燻製機はコレ↓

一人の時間を大切にしたい人

ソロキャンプの魅力は誰にも邪魔されない自分だけの時間を持てることです。静けさや内省を楽しみたい人は以下の過ごし方がおすすめです。

  • 何もせず自然の音に耳を澄ます
  • 読書や映画で自分時間を楽しむ
  • 好みのスタイルで昼寝をする

何もせず自然の音に耳を澄ます

ソロキャンプでしか味わえない贅沢な時間の一つが「何もしないで自然の音に耳を澄ますこと」です。川のそばなら水のせせらぎ、海辺なら波のリズム、森の中なら風が木々を揺らす葉擦れの音など、キャンプ場によって流れるB好みのスタイルで昼寝を楽しむGMはまったく違います。

同じキャンプ場でも季節が変わると聞こえてくる音は変わります。夏の終わりから初秋にかけてはヒグラシの鳴き声が夕暮れに響き、焚き火の時間をより幻想的に演出してくれます。春先になると「ホーホケキョ」とウグイスのさえずりが聞こえますが、練習中なのか「ホーホケ…キョ?」とちょっと頼りない声も聞こえてくるので思わず微笑んでしまいます。

ソロキャンプではただ耳を澄ませるだけで、自然の息づかいや季節の移ろいを全身で感じられます。自分も自然の一部なんだとしみじみ実感できるひとときが、ソロキャンプ最大の贅沢な過ごし方かもしれません。

読書や映画で自分時間を楽しむ

ソロキャンプは普段なかなか取れない「自分のためだけの時間」をじっくり楽しめる絶好のチャンスです。読書は自然の中で静かにページをめくるだけで不思議と集中でき、物語の世界に深く入り込めます。普段は仕事や家事に追われて落ち着いて本を開けない人でも、ソロキャンプなら時間を気にせず読書に没頭できます。

映画や動画はスマートフォンやタブレットへ事前にダウンロードしておけば、電波のない環境でも問題なく鑑賞できます。自宅のリビングで観るのとは違い、焚き火の揺らめきや虫の声が“BGM”になって、作品がより特別に感じられます。最近では小型プロジェクターを使って、テントの壁をスクリーン代わりに映し出す人もいます。

アウトドアの夜に自分だけの上映会を楽しむ贅沢な時間も、ソロキャンプならではの過ごし方です。

好みのスタイルで昼寝をする

キャンプ場でのお昼寝は自然の風を感じながら、鳥の声や木々のざわめきをBGMに横にコットやマットの上でごろっと横になるだけで気持ちがゆったり落ち着きます。木々の間隔がちょうど良ければ、ハンモックを吊るしてゆらゆらと揺れながら眠るのもおすすめです。

ハンモックをうまく設置できれば揺れ心地と包まれるような感覚で、格別のリラックス体験になります。ただしハンモックは設置場所の条件があるため、合わないときはコットやマットで横になるのも十分に快適。

ソロキャンプでは昼寝をして過ごす場所や時間帯によって雰囲気も変わります。例えば木陰であれば涼しく快適に過ごせるし、タープの下なら直射日光を避けつつ安心して横になれます。私は夕方前の少し風が心地よい時間帯にウトウトするのが好きです。

アクティブに楽しみたい人

のんびりと過ごすソロキャンプもいいですが、アクティブ派にとっては「せっかく外に出たのだから動きたい!」という人も少なくないでしょう。ソロキャンプをアクティブに楽しみたい人は次のような過ごし方が良いかもしれません。

  • 周辺観光やアクティビティを満喫する
  • 新しいことに挑戦してみる
  • サイト散策で発見&出会いを楽しむ

観光地やグルメ・温泉巡り

キャンプ場を拠点にして周辺の観光や温泉を楽しむのも、ソロキャンプの過ごし方の一つです。設営を済ませてから少し足を伸ばせば、その土地ならではの観光名所やご当地グルメに出会えます。自然の中で過ごすだけでなく、地域の文化や食べ物に触れることで旅気分をより満喫することが可能です。

海が近いキャンプ場ならマリンスポーツやダイビング、山なら登山やアスレチックといった体験ができる場所もあります。キャンプ場の周辺施設を活用することでアクティブ度がぐんと増します。

キャンプは外で体を動かすことが多いので、近くに温泉があるとリフレッシュに最適です。設営やアクティビティを楽しんだあとは、汗を流してサッパリしてから焚き火タイムを迎えると夜のキャンプを快適に過ごせます。

新しいことに挑戦してみる

キャンプ場によっては釣りやカヌー、SUP体験、ハイキングやレンタサイクルなど、自然を活かしたアクティビティを楽しめる場所もあります。アクティビティを楽しめるキャンプ場では、キャンプの合間に思い切って初めての体験に挑戦してみることもおすすめです。

さまざまな設営方法を試してキャンプサイトを工夫してみたり、新しいギアを試してみたりするのもワクワクしますね。ちょっと凝った料理にチャレンジするのも良いかもしれません。

新しい挑戦をやってみるからこそ「もっと快適にできる方法はないかな?」「次はこの調味料を試してみよう!」と次につながる発見があります。キャンプを続けるうちに「次はこれをやってみたい!」というアイデアは尽きないものです。小さな挑戦の積み重ねが、キャンプをさらに奥深い趣味にしてくれます。

サイト散策で発見&出会いを楽しむ

キャンプ場内を散策しているとさまざまなスタイルのキャンプサイトに出会えます。タープの張り方ひとつとっても工夫があり、ちょっとした道具の使い方やレイアウトなど、参考になることがたくさん。

気になるサイトを見つけたら勇気を出して声をかけてみるのも良いかもしれません。会話の中で新しいアイデアを得られたり、思わぬ交流が生まれたりすることもありますよ。私自身もソロキャンプ中に隣のキャンパーさんと話すきっかけがあり、今ではSNSでつながっています。

直接話しかけるのは勇気がいりますが、チェックアウトのタイミングなどで軽く挨拶するだけでも自然に会話が広がることがあります。ただ、一人で静かに過ごしたい人もいるので、相手の雰囲気を尊重しながら無理のない関わり方を心がけましょう。

季節を味方につけるソロキャンプの過ごし方

ソロキャンプは同じキャンプ場所でも、季節が変わるだけでまったく違う表情を見せてくれます。季節ごとのポイントを押さえて、ソロキャンプをより快適に楽しく過ごすヒントを紹介します。

  • 新緑と桜を満喫する春キャンプの過ごし方
  • 暑さと虫対策で快適な夏キャンプの過ごし方
  • 紅葉と焚き火を楽しむ秋キャンプの過ごし方
  • 寒さを楽しむ極上の冬キャンプの過ごし方

新緑と桜を満喫する春キャンプの過ごし方

春のソロキャンプは自然の息吹を一番感じられる季節です。桜が咲くキャンプ場ではテントと一緒に満開の桜を写真に収めるだけでも気分があがり特別な思い出になります。春は草花や虫、鳥のさえずりなど生き物の活動も盛んで、自然観察を楽しむには絶好のタイミングです。

ただし花粉症の人にとってはつらい季節でもあるので、マスクや眼鏡、薬などの花粉症対策は忘れないようにしましょう。標高の高い場所では朝晩に冷え込むことも多いため、羽織れる防寒具を持っていくと安心です。

暑さと虫対策で快適な夏キャンプの過ごし方

夏は「暑さ」と「虫」をしっかり対策できると快適さがぐっと変わります。私が普段取り入れている虫対策と師匠から学んだ方法は以下のとおりです。

  • オイルランタンに虫よけ効果のあるオイルを入れる
  • テント内で虫よけ効果のあるアロマを焚く
  • 森林用の蚊取り線香をサイトに置く
  • 夜は虫よ私用のランタンを活用する

私の師匠は夜の虫対策として、テントから少し離れた場所に「虫寄せ用ランタン」を置き、メインサイトの灯りは落ち着いた雰囲気にしていました。メインサイトの灯りに寄ってくる虫が減るので、夏の夜をゆったり過ごす工夫としてとても実用的ですよ!

夏のソロキャンプの暑さ対策は以下のとおりです。

  • 充電式の小型扇風機を使う
  • 汗拭きシートでリフレッシュする
  • 汗をかいたらこまめに着替える
  • 川などがあれば水辺で涼む

川のあるキャンプ場では浅瀬にチェアを置いて、足を水に浸しながら読書している人を見かけました。とても気持ちよさそうで、今度は私も試してみたいと思っています。

虫よけ効果のあるランタンオイルはこちら↓

紅葉と焚き火を楽しむ秋キャンプの過ごし方

秋はソロキャンプにぴったりの季節です。山のキャンプ場では色鮮やかな紅葉が広がり、落ち葉の上で焚き火を囲むと格別な雰囲気を味わえます。秋はキャンプシーズンでもありキャンプ場が混み合うため、週末や連休は早めに予約しておくと良いでしょう。

秋のソロキャンプの持ち物は真冬ほどの装備は不要ですが、朝晩は冷えるので羽織るものや防寒着を準備しておくと安心です

「食欲の秋」らしく旬の食材を使ったキャンプ飯を楽しんだり「読書の秋」として焚き火の明かりの下で本を開くのも良いですね。紅葉・焚き火・テントを背景にした写真は驚くほど映えるので、カメラ好きな方は撮影機材を準備しておくと、秋のソロキャンプでのお気に入りの1枚を残せます。

寒さを楽しむ極上の冬キャンプの過ごし方

私の冬のソロキャンプでは薪ストーブを使った「おこもりキャンプ」が主な過ごし方です。寒さ対策では以下の工夫を取り入れています。

  • チェアにカバーを付けて背中からの冷気を遮る
  • カイロを持参して体を温める
  • 寝袋の中に湯たんぽを入れて快適に眠る
  • 薪ストーブを設置してテント内を暖かくする

私にとって薪ストーブは冬のソロキャンプの醍醐味です。テントの中が驚くほど暖かくなり、快適に過ごせます。薪ストーブの側面がガラスの場合、炎を眺めるのも楽しみの一つ。

薪ストーブの上で料理をすることも可能です。鍋を煮たり、お酒を温めたりしてテントの中でゆったり過ごします。安全対策をきちんと行っていれば、冬だからこそ味わえる特別なキャンプを楽しめます。

冬キャンプについては以下の記事でも紹介しています。
» 【極上時間】冬キャンプの楽しみ方&安全対策を紹介!静寂と絶景を楽しむキャンプ

ソロキャンプを最後まで楽しむための3つのポイント

ソロキャンプは自由である反面、準備や撤収に時間がかかりすぎたり、予定を詰め込みすぎたりすると疲れてしまいます。ソロキャンプを快適に過ごすための3つのポイントは以下のとおりです。

  • 予定を詰め込み過ぎない
  • 道具は最小限にする
  • キャンプ場の情報を事前にチェックする

予定を詰め込みすぎない

ソロキャンプは「時間が余ったらこれもやろう」くらいの気持ちで計画するのがベストです。あれもこれも予定を詰め込むと、慌ただしく過ごしてしまい疲れてしまいます。初めてのキャンプでは設営や火起こしなどの基本だけで十分楽しめます。

余白を持ったプランにしておけば、のんびり自然を眺めたり、焚き火の炎をじっくり味わったりできます。一つひとつをじっくり味わうことで時間の豊かさを感じるソロキャンプを過ごせます。

道具は最小限にする

ソロキャンプでは「持って行けば安心」と荷物を増やしがちですが、実は最小限の装備の方が快適に過ごせます。荷物が少なければ設営や撤収がぐっと楽になり、準備や片付けにかかる時間を短縮できます。

キャンプ地を起点に出かける予定がある場合、盗難のリスクも減らせます。ソロキャンプでは荷物が少ない方が自由に動けるので、フットワークも軽くなり、キャンプ全体の満足度が高まります。

キャンプ場の情報を事前にチェックする

ソロキャンプを安心して楽しむためには、キャンプ場の基本情報を事前に調べておくことが欠かせません。管理人が常駐しているキャンプ場なら、初心者でもトラブル時に頼れる安心感があります。

売店や周辺施設の営業時間を確認しておけば、薪や食材が切れてしまったときにも慌てずに済みます。女性ソロキャンパーの場合は、家族連れやグループが多いキャンプ場を選ぶとより安心して過ごせる環境を確保できます。

自分だけのソロキャンプスタイルを見つけよう!

この記事ではソロキャンプを楽しむための定番の過ごし方から、私自身の体験、季節ごとの工夫やタイプ別の楽しみ方まで幅広く紹介してきました。ソロキャンプの魅力は「誰かの正解を真似する」のではなく、自分が心地よいと思えるスタイルを見つけていくことにあります。

もし「これやってみたい!」と感じた過ごし方やアイデアがあれば、ぜひ次のソロキャンプで取り入れてみましょう。記事内で触れたギアや便利アイテムも以下にまとめているので、気になった方はチェックしてみてくださいね。

記事内で紹介したギア・便利アイテムまとめ

虫対策アイテム

  • 虫よけ効果のあるランタンオイル
  • 森林用の蚊取り線香
  • 虫よけ効果のあるアロマオイル
  • 虫寄せ用ランタン

暑さ・寒さ対策

  • 充電式ポータブル扇風機
  • 汗ふきシート
  • カイロ
  • 湯たんぽ
  • チェア用カバー

焚き火まわり

  • ファイヤースターター
  • ナイフ
  • 着火剤
  • 薪ストーブ

調理器具

  • スキレット
  • ホットサンドメーカー
  • ダッチオーブン
  • 燻製器
  • コーヒーミル・ドリッパー

リラックスアイテム

  • ハンモック
  • クーラーボックス

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